銀座クラブ嬢という生き方
週末、新橋飲み会からの帰路。Sunnyは片側二車線道路の向こう側に居る美女に目を奪われた。
少し距離は離れていたが彼女の放っていたオーラが美女のそれだった。
こんなワクワクする声かけのチャンスが来るなんて今日も運はSunnyの味方をしてくれている。内心そう思っていた。
信号が青になるまでなんか待てなかった。というより赤信号を認識するより早く彼女が居る側の歩道へと足が動いていた。
彼女が居る側の歩道へ着き、声掛ける少し前。
全集中。浅く深呼吸をして姿勢を正す。仕事でどんなに疲弊していても声掛けは出来る。
歩いている嬢の右斜め45°から声を掛ける。
sunny 「こんばんは。仕事帰りですか? 飲み行きたいです!w」
嬢「え〜、もう帰ります。」
sunny「じゃ一杯だけ飲みましょ✨」
嬢「そしたら3000円出すならいいですよ」
なんと、彼女と飲みに行くのにお金を請求された。
その時点で一旦は断り距離をとった。
1分ほど再考し整理するSunny。
・彼女は美人
・タイプの身体つき
・おそらくクラブでも上位ランカーに見える
・飲むためには3千円払う必要がある(飲んだら電車帰りからタクシー帰りになるため)
・クラブで飲んだら万単位の請求?
今まで女性と飲むためにお金を払ったことはないが彼女のようなタイプと飲む機会も少なく、言い分も理解は出来た。
新橋駅前で信号待ちをしている彼女に再度声を掛け新橋のSL広場近くの Barへと連れ出した。
Sunnyは夜の世界で長く働いている彼女の考え方や価値観にも興味があった。彼女の身体への興味と同様に。
東京に大学で上京して学生時代から夜の世界で働き30前半になった今まで続けているらしい。一番は仕事が楽しいから続けているそうだ。
他に以前会っていたセフレは地方転勤になってしまった話や仕事の話をした。
お客さんは若い人はおらず年配の方が多いためナンパして来るSunnyのような同年代と仕事で話す事はあまりないらしい。求婚されることも沢山あるそうだ。
相変わらずお酒が弱いSunnyは一杯ですでにほろ酔いだった。
1時間ほど話をし2FのBarを出て階段を少し下ったところ(1/2階)へ来た時。
今、色気のある彼女に近づきたいと衝動に駆られたSunnyは彼女を止めた。
キスをする。
特別抵抗は無い。
嬢を喜ばせようを秘部に手を伸ばす。
Barの客が出入りする場所でいつ人が来てもおかしく無い。
まだ余り抵抗がない事に少し驚いたSunnyだが、誰か人に見られるよりここで引く方が恥に思えた。
階段の途中で止まったおよそ20秒後には綺麗に磨かれたSunnyの指先が彼女で包まれた。
その瞬間Sunnyはどうこの場を治めれば良いのか理解した。
そこからおよそ1分後、彼女の潮でSunnyの手、嬢の足と階段は予想外の潤いを得た。ビショビショだ。
階段の上の方からBar定員の「ありがとうございました」の声が聞こえた。
Barを出た客が降りてくる。
店を出たばかりの客2人の顔が見えるか見えないか位のタイミングで背を向け残りの階段を下った。意外にも焦りはなくSunnyはとても落ち着いていた。
Barと出て彼女をタクシーまで送る。
Sunnyと彼女は途中も気まずい雰囲気はなく楽しく会話した。
最後彼女の笑顔を見てタクシーを見送った。
彼女の全ては知れなかったが、Sunnyには今秋の思い出として記憶に残る出会いだった気がした。